算数が苦手(嫌い)な原因は?
どんな教科、どんな学年においても言えることですが
苦手(嫌い)な教科は、問題が解けないから苦手(嫌い)なんです
当たり前ですよね
苦手教科克服とは、自分で考えて問題が解けるようになるということです
「苦手教科は克服しましょう」なんてよく言いますが、口で言うのは簡単で
実際はとても難しいことです
まずは、自分はなぜその教科を苦手としているのかを見つけることが大切です
私は、塾講師・家庭教師として、小学生に算数を教える機会が多くあります
算数が苦手な小学生でも計算問題は練習すればできることがほとんどです
まずこの計算問題でつまずいてしまっている人は
数字になれることから始めると良いでしょう
一つの方法としては100マス計算がおすすめです
「短時間での満点を目指す」算数を勉強するという感覚よりも「記録を更新する」ということに意識を向けることができれば、「算数の勉強をしたくない」という気持ちが少しは軽減されるでしょう
詳しくは
の中で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください
計算問題はできるんだけど…
「文章問題」
多くの小学生・中学生はここでつまずきます
ここで算数・数学が嫌いになるんです
足し算・引き算はできるようになった
でも
「合わせて何円ですか?」「おつりは何円ですか?」なんて聞かれたところで
何を言っているかわからない
そもそも、文章をみた時点で思考が停止する
こんな小学生は多いはずです
私は算数が大好きでしたが、それでも文章問題は大嫌いでした(ほとんど読まずに勘で解いていたことも…)
文章問題が苦手な子はよく「国語力が足りないね」「本をもっとたくさん読みなさい」と言われます
私も実際に言われていました
これ95%「無理」です
だって、読書量が足りない→国語力が足りない こんな簡単な話ではなく
そもそも文字を読むことが好きじゃない→本を読まない→国語力が足りない と
根本が「文字を読みたくない」なんです
この人に「本をたくさん読みなさい」と言ったところで読みませんし、言われた方はやる気がなくなります
大人ならまだ我慢して、やってみようと思える人はいるのかもしれませんが
小学生に「我慢して本をたくさん読みなさい」なんて言ったところで目を上下に動かしたというだけで、本の内容なんて頭に入っていませんからあまり意味はありません
どんな方法で国語力を上げれば良いのか?
いくら「文字を読むことが嫌い」「本を読みたくない」と言ったって
文章読解能力を上げなければいけないということに変わりはありません
いきなり「本を読む」というのはハードルが高いんです
「国語力が足りない」この言葉の中の「国語力」には「読解力」「想像力」が含まれていると思います
その「想像力」からまずは鍛えてみてください
この力が足りていないことで、文章問題が解けない子はたくさんいると思います
想像力とは、頭の中で問題文に書かれている場面を想像することです
自分が文章問題の主人公になっていることを想像することです
今回は算数の文章問題の中でも最近の子供は特に想像しにくいんだろうなと思う「買い物問題」について考えてみます
最近の小学生における変化
最近の小学生は買い物の光景を頭に思い描くことができるのでしょうか
正直、今の小学生の視点で世界を見たことがないのでわかりませんが
確実に想像しにくくなっていると感じます
買い物に行っても、レジでの会話は
親:これください
店員:〇〇〇〇円です
親:クレジットでお願いします
店員:〇〇〇〇円です
親:電子マネーで…
こんな会話に慣れている子供は「おつり」の感覚が身につくのでしょうか
「手持ちのお金で足りるかな?」と考えることはあるのでしょうか
算数の文章問題の中の支払いがクレジットカードになることはないと思われますので
この感覚をしっかり身につけなくてはいけません
保護者の方
自分のお子さんに買い物の感覚はありますか?
感覚を持ち合わせているかどうか確かめるには
お子さんに紙とペンを待たせて買い物に行ってみてください
- まず、金額を決めて子供にお金をわたします
- そのお金で好きなもの(お菓子など)を買って良いことを伝えます
- 商品を選ぶときに合計でいくらになっているのか、おつりは何円返ってくるはずかを計算させます
- そしてお会計まで子供にやらせます
金額をオーバーしないように子供は必死に計算しますが
もし計算方法がわからないようであれば、教えてあげてください
これを子供が自力ですんなりとできるようになるまで、定期的に繰り返しましょう
まずは、買い物の感覚を持たせます
ひとまずこれができていれば、買い物の感覚自体は身についているでしょう
買い物の感覚が身についたところで…
次に考えるポイントは、文字または音声で聞いた言葉を映像として頭で想像できるかどうかです
最初から子供に文章問題を丸投げしても
できるようにはなりませんので、まずは数問一緒に解いてあげます
想像力UPのための問題を下の記事で紹介しているのでもしよければ参考にしてみてください
子供は文字を見ると解く気がなくなりますので、親が読み上げます
(できれば「今からクイズを出します」などと行って始め、少しでも「勉強」から遠い感覚でできると良いかと思います)
このときに実際に自分が買い物に行っていることを想像しながら問題を聞いてもらいます
出てきた数字を足さなければいけないのか、引かなければいけないのかをじっくり考えさせます
最初はどうしても時間がかかるので1問、2問で終了して構いません
これを続けることで「想像力」がUPします
とは言っても、実際にはこの方法がピッタリ合うかどうかはわかりません
ただ、この「想像力」を鍛えることで今まで引っかかっていた部分が解消する可能性もあります
まずは試してみてください
今後の人生で一番若い瞬間は「今」です!「今」から自分を変えましょう!